『トレーニング デイ』のアントワン・フークアとデンゼル・ワシントンが再びタッグを組みスマッシュヒットを記録した「アメリカ版 必殺仕事人」こと『イコライザー』の続編がネトフリに来たので鑑賞。
ホームセンターの店員から運転手に転職し、様々な乗客の悲喜交々に触れつつ、時に困った人妻を助けたり、金持ちの婦女暴行犯を成敗したりしていたら、旧友が何者かに殺されその復讐に走るというお話。
前作は『タクシードライバー』よろしく少女娼婦が物語の起点となる「怒らせた相手がキリングマシーン」映画であり、主人公がホームセンターで銃を使わず傭兵どもを血祭にあげる「殺しのDIY」が最の高だったのだが、同じメンバーで制作された本作は見る影もなく凡庸な仕上がりになってしまった。
前作の主要キャラを殺す作品は総じて駄作になるが、本作も御多分に洩れず、寡黙で謎が多く常に敵の3歩先を行くプロフェッショナルな主人公も、人間味を増したと言えば聞こえはいいが、身勝手な正義感を振り翳しミスを連発するお馬鹿さんに成り下がり魅力半減。
新たに参戦した売れっ子ペドロ・パスカル以下、主人公の元同僚も現役でバリバリ汚れ仕事をしている癖に、前作のロシアンマフィアより歯応えが無く、予告で「イコライザーvsイコライザー」とかアピールしてるけど全くと言っていいくらい盛り上がらない。
悪役のオーラも前作のマートン・ソーカスの足元にも及ばないし、続編なのに全ての面で一作目に負けている上、良かった部分が悉くスポイルされ本当にガッカリでした。