いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

実写版『幽遊白書』を一気観した話。

個人的には及第点だったが世界的にはシーズン2が決定するくらい大好評だった実写版『ONE PIECE』に続いて、NETFLIXプレゼンツで制作された実写版『幽遊白書』の配信が始まったので一気観した私です。

アニメは観ていたが原作に関しては終盤を本誌連載で読んでそれっきりなもんで半分初見の気持ちで挑んだが、率直な感想として「微妙」としか言いようがない出来だった。

そもそも原作の「暗黒武術会編」までのエピソードを全5話(各話50分前後)に詰め込むのが無謀で、第1話は幽助を中心とした人間ドラマが丁寧に描かれていて良かったが、その後はダイジェスト展開で登場人物も表面をなぞるだけでどんどん浅く陳腐に盛り下がっていく…。

実写化で重要な原作ビジュアルの落とし込みも一部キャラはただのコスプレにしか見えないという一番ダメなパターンで、
・某『東京リベンジャーズ』の延長線な幽助。
・何故かひょろイケメン化した桑原。
・カツラを被ってるようしか見えない蔵馬。
・昭和ヤンキーの特攻隊長みたいな飛影。
と肝心要のメインキャストが一様に嵌っておらず人気俳優を適当に宛がった感ありあり。
誰とは言わないが耐えがたいミスキャストも居るし、時勢に逆らいアニメで削除された幽助の喫煙シーンを復活させるのは良いが、それを執拗に繰り返す前に他に時間を割いて描写するべき点があったのではないか?。

Netflixオリジナルシリーズ「幽☆遊☆白書」キーアート (c)Y.T.90-94

極め付けがCGでパンプアップした戸愚呂弟の浮きっぷりで、顔と体のサイズが終始チグハグで100%の姿なんて最早ギャグ。
原作通りやったら誰でもこうなるのだが、そこはナチュラルに体を作ってきそうな鈴木亮平さんや大沢たかおさんの方が説得力があったのではないか?。

アクションは『るろうに剣心』の二番煎じ感は否めないが質が高く、VFXも国内ドラマとは思えないくらいハイレベルなのだが、それに比べドラマ面が圧倒的に弱く尻すぼみで盛り上がりに欠けるクライマックスを含め微妙は作品でした。

これを観ると実写版『ONE PIECE』って原作通りとは言えキャラの掘り下げとかよく描けてたんだなぁ…。