手を変え品を変えタッグを組みまくるピーター・バーグ監督×マーク・ウォールバーグ主演の『マイル22』がネトフリに来たので鑑賞。
マーク・ウォールバーグ演じる米国諜報員の実動部隊が、『ザ・レイド』の活躍でハリウッドからも引っ張り凧のイコ・ウワイス演じる謎の亡命者を22マイル離れた地点まで護送するお仕事を受けたら大量の刺客が襲ってきて大変な目に遭うというお話。
評価が思わしくないので覚悟して観たが、なるほど確かにこれは構成に難がある。
悪党に「してやられる」映画がダメという訳ではないのだが、騙すなら「気持ちよく騙す」のが娯楽映画の鉄則であり、加えて本作は続編ありきな作りで物語そのものが不完全燃焼でモヤモヤ感しか残らない。
「クリフハンガー方式」と言えば聞こえは良いが、それが赦されるのはテレビドラマなどであって、単独映画でこんなんやったら批判されるのは当然である。
あと『6アンダーグラウンド』のライアン・レイノルズもそうだったが、マーク・ウォールバーグ演じるリーダーのパワハラが酷くて人として全く好きになれなかった。
どう考えたって有能なエージェントには見えないのだがアメリカではこういう高圧的な俺様上司が人気なのだろうか?。
(それにしたって更衣室で女性部下のミスを大声で攻め立てるとか今のご時世、一発アウトだろ?)
街中での車列襲撃から『キングダム/見えざる敵』の終盤を再現するようなマンションでのドンパチなどそれなりに楽しめたが、あまりにも投げっぱなしな結末に「きちんとタイトルに「パート1」と付けろボケ!」と思わずにはいられなかった。
主人公は「純白地獄」なんてやってないで、さっさと黒幕捕まえに行けや…(;一_一)