いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

『アンビュランス』(2022年) -★☆☆☆☆-

ギョロ目の演技派ジェイク・ギレンホール×モーフィアス2世ことヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世×『ゴジラvsコング』出演に際し東宝版も確り予習する勉強家エイザ・ゴンザレスが共演したマイケル・ベイ監督の『アンビュランス』がアマプラ入りしたので鑑賞。

逃走中の銀行強盗犯が救急車をカージャックし救命士と搬送中の警官を人質に街中を逃げ回るカーチェイス映画という触れ込みだが、「頭脳明晰な凄腕強盗犯」とは到底思えない口うるさいだけのジェイク・ギレンホールが延々と喚き散らすだけの騒音映画というオチ。

車中会話でキャラクターの過去や心情を掘り下げるチャンスは幾らでもあったのにそれを怠り、無駄にキャラの濃い脇役たちを次々と登場させたかと思えば、全く機能させないままフェードアウトさせるなど取捨選択が下手過ぎる!。

お陰で取って付けた様なうっすい兄弟愛でお涙を頂戴しようとするラストも全く感動しないし、ストックホルム症候群を扱った作品としても中途半端で、「人質2人の為にどれだけ死人出してんだ?」という感想しか湧いてこなかった。

元となった2005年のデンマーク映画『25ミニッツ』は未見なので、どのくらい原作通りか分からんが、ドローンやアクションカムを使ったスピーディーなカメラワーク以外観るところの無い凡作でした。