いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

『マグニフィセント・セブン』(2016年) -★★★☆☆-

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七人の侍』を基にした『荒野の七人』をアントワン・フークア監督が盟友デンゼル・ワシントン主演でリメイクした『マグニフィセント・セブン』を鑑賞。

世界中に多くのフォロワーが存在し擦られまくった古典故、映画としての目新しさは無く、今の時代にリメイクする意義や必然性も感じられなかったというのが率直な感想。

多様性の押し付けが今ほどウザったくなかった頃に制作された作品だがメインキャストは国際色豊かで、主要キャラにネイティブ・アメリカンが居たりする反面、それぞれの出自を膨らませたドラマや掘り下げは申し訳程度で、最後まで存在が空気な人物もちらほら…。
演技の出来る豪華キャストが集まっているのに実に勿体ない。

命の保証の無い危険な仕事(ほぼボランティア)にとんとん拍子で仲間が集まるのもイマイチ納得がいかないのだが、この時代、そんな博愛主義が台頭していたのだろうか?。

オープンセットを組みCGに頼る事なく撮影された映像は昔気質で、取り分けアクションシーンは迫力満点だが、強烈に印象に残るカットは乏しく余韻も薄味。

何よりデンゼル・ワシントン演じる主人公が、弱きを助け強きを挫いたり、自分を取り囲む悪漢を瞬殺したり、死に際の悪党に諭すように語りかけるなど、所作がいちいちマッコールさん過ぎて西部劇版『イコライザー』にしか見えなかった。