ジェイミー・フォックスと子育て優先で俳優業を控えていたジョセフ・ゴードン=レヴィット共演のネトフリ映画『プロジェクト・パワー』を鑑賞。
飲むと5分間だけ超人になれるドラッグを巡る主人公一行と犯罪組織の戦いを描いたお話で、それ以上の事は起こらない「名は体を表す」単縦明快な作品。
発想としてはブラッドリー・クーパー主演の『リミットレス』と似てるけど、本作の能力描写は「発火」「擬態」「硬化」など、ほぼ『X-MEN』で、マーベル・コミック原作でもないのに「なんちゃってハルク」や「なんちゃってウルヴァリン」まで飛び出した時は流石に笑ってしまった。
ラッパーとして名を上げる事を夢見るのが少年ではなく少女だったり、COVID-19禍で話題の低所得者に厳し過ぎる米国の医療制度など、イマドキな要素を取り入れつつもオチは何の捻りもない「親子愛」に着地するのはご愛敬。
2時間退屈こそしませんが、安直過ぎる悪党の設定や、クスリ周りの説明の雑さなど、お世辞にも知能指数の高い作品ではありませんでした。