タイトルだけ見れば「午後ロー」まっしぐらなC級映画なのだが、評価が高く興行的にも成功を収めた低予算アニマルパニック映画『クロール -凶暴領域-』をアマプラで鑑賞。
巨大ハリケーンが接近し水没しつつある町で確執のある父と娘(と愛犬)がワニを相手にサヴァイヴするだけの手垢の付いたストーリーながら、地下空間に閉じ込められるワンシチュエーションスリラー要素をミックスし、お約束の「家族の再生の物語」を絡ませ90分という上映時間を無駄なく使った良作。
手堅く纏まっているが故に書く事が少なく、水泳選手の娘を「最強捕食者」とか言って鼓舞する痛い父親とか、火事場泥棒は「ざまぁww」だけど保安官の犠牲は誰の所為?とか、ワニがウヨウヨいる地域なのに全員無防備すぎるだろ?とか、深手を負っても時間を置けば回復するゲームライクな主人公たちの体力だとか、細かなツッコミどころは多々あれど普通に面白かったです。
戦うヒロインなカヤ・スコデラリオもナイスな表情&叫び声だったけど、父親役のバリー・ペッパーもイイ味出してました。