いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

『オールド・ガード』(2020年) -★★☆☆☆-

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古の時代から歴史の裏で人々を救ってきた不老不死の軍団が、その謎を解明して金儲けしたいマッドな製薬会社の連中とひと悶着する、グラフィックノベル原作のネトフリ映画『オールド・ガード』をチェック。

開始早々、観光客の自撮りにたまたま写り込んだ姿は削除するくせにガバガバな罠に引っ掛かり、何百年と秘匿してきた姿を呆気なく映像で押さえられるヘマを犯すなど、ちぐはぐ感が否めない。
しかも大国の諜報機関員でもない一般人に足取りをアレコレ調べられて「お前らそんなんでよくこれまでやってこれたな?」と思ったのは私だけではないはず。

そんな何百年も生きてる割に賢くない不死身のうっかりさんチームが、新たに不死を発現した新人にノウハウを叩き込む『ベスト・キッド』をやりながら、「永遠の孤独に耐えられねぇ!」というお約束の不満も飛び出しつつ、最終的に人類の為とか言いつつ人体実験を楽しむ連中を纏めて血祭りにあげる皆殺しアクションになだれ込む。

イーオン・フラックス』の頃を思い出すヘアスタイルのシャーリーズ・セロン『アトミック・ブロンド』で体得した格闘術を応用し『攻殻機動隊』の少佐みたいなメスゴリラっぷりで暴れまわる姿が見所なんだけど、不死性を生かした『亜人』のような斬新な戦い方は一切描かれず全編通してアクションは平々凡々。

次期リーダーに若手黒人女優を起用したり、おっさんずラブなチームメンバーが居たりと、世の流れに乗って新しい試みをしてはいるものの肝心のストーリーは在り来りで新鮮味無し。

それでもまぁネトフリ映画にしては珍しく2時間退屈しないし、彼らの行いが報われるシーンには「ほろっ」とさせられるんだけど、続編ありきの幕引きは露骨過ぎてもう少しどうにかならなかったのだろうか?。