いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

『ヴァチカンのエクソシスト』(2023年) -★★★☆☆-

親日家のプロデューサーによる高速リプなどSNS上での熱心な宣伝もあって日本で妙にバズり、その甲斐あってか続編も決定した『ヴァチカンのエクソシスト』を観る。

お国柄か定期的にこの手の悪魔祓い映画は制作されるが、あのラッセル・クロウが主演と聞いて驚いたのは私だけでは無いはず。
(ちなみに本人はホラーが苦手らしい)

ストーリーもへったくれも悪魔に取り憑かれた一家を救うというテンプレ設定であり、ラッセル・クロウ演じるメンタルよりもフィジカルが強そうな神父が頼りない相棒と共に奮闘するバディムービー。

数万回の悪魔祓いを行ったヴァチカン公認の本物のエクソシストの著書が原作という、ともすれば胡散臭い触れ込みなのだが、悪魔憑きの多くが虚偽や精神的な病によるものであり、それをケアするのも仕事の内というのがそれっぽくて面白い。

肝心の悪魔周りは『エクソシスト』からこっちお馴染みの演出で目新しさは皆無だが、教会のタブーを織り交ぜるなどサスペンス要素も適度に織り交ざられ、何よりクマみたいな体躯で可愛いスクーターに乗る主人公のキャラ付けや、頼りなかった相棒の成長展開が少年マンガ的で日本で受けたのも納得でした。