犯罪組織が落とした麻薬をキメてハイになった森のクマさんが人間たちに襲い掛かる『コカイン・ベア』がプライムビデオに加わったのでGW本来の意味に立ち返って鑑賞。
実際にあった話という触れ込みだが現実ではコカインの過剰摂取でクマが死に人が襲われる事は無かったそうだが、そこを捻って動物パニック物に仕立てた「ラリッ(た)クマ」という一発ネタ。
徹頭徹尾低予算のC級映画案件なのに何故か話題作のスタッフ、そして妙に豪華な演者が集結し、製作費が3500万ドル(日本円でざっと50億)も投じられた謎。
クマの生態は「wikiに書いてあった」で済ませるなどノリはほぼコメディなのに腕や足が捥げ脳味噌がとび散りモツも飛び出るなどゴア表現満載で、それでいて最後は家族愛で良い話風に纏める悪ふざけ。
振り切った時のタランティーノやロドリゲスが好きなら楽しめるタイプの作品だが、逆にスコセッシみたく「映画とはこうあるべきだ!」という強い理念のある人は観ない方がいいでしょう。