多方面にケンカを売りまくる性悪ビッチが何者かに殺される誕生日を繰り返す、名作の宝庫ループもの×青春ドラマ×サスペンススリラーをMIXした『ハッピー・デス・デイ』を鑑賞。
劇中でもネタにされる『恋はデジャ・ブ』や、お面のデザイナーが同じ『スクリーム』に、細田守版『時をかける少女』を掛け合わせたような作品で、とにかく最初は好感度ゼロのいけ好かない主人公が、死ねば死ぬほど魅力を増していくのが素晴らしい。
これまでの自分の行いを反省し、他人を思いやる気持ちや自己犠牲の精神に目覚め、過去と向き合い家族と和解するシーンでは「ほろり」とさせられるのだから、いやはや参った。
あれだけ気骨があり暗視装置なんて手に入れる行動力があるなら「銃を買って犯人を射殺したら？」と思ったのは私だけではないと思うが、面白かったので取り敢えずOK!(笑)。
殺人鬼に付け狙われる話ですがドギツイ暴力や鮮血ブシャーはほぼゼロで、むしろ学園青春コメディ+ギャルと地味男のロマンスとして観れてしまう何とも不思議な作品でした。
