いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

『13時間 ベンガジの秘密の兵士』(2016年) -★★★☆☆-

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鳴り物入りで配信された『6アンダーグラウンド』マイケル・ベイライアン・レイノルズの大暴走で観るに堪えなかったのでステイホームな現実社会と同じくセーフハウスに籠城し耐え凌ぐ、マイケル・ベイにしては珍しく真面目な映画『13時間 ベンガジの秘密の兵士』を観る。

ブラックホーク・ダウン』の親類的な作品と言えばそれまでだが、史実に基づいているが故に下ネタや悪ふざけを封印し、米軍も一目置く軍隊を格好良く魅せる事に長けたマイケル・ベイの本領がいかんなく発揮された一作。

登場人物がみんな髭面で見分けが付き難かったり、シチュエーション的にも終始地味で町を区画ごと吹き飛ばすようなド派手な戦闘シーンは無いものの、米国の抱えるジレンマを背景に任務に殉じる男たちの友情や極限状況での攻防は同監督の傑作『ザ・ロック』と通じる部分があり迫力満点。

日本ではビデオスルーだったが、グダグダになった後期『トランスフォーマー』より、よっぽど見応えがあるし、細かな銃器や装備の描写などミリタリー映画好きには堪らない良作でした。

マイケル・ベイに限らず、大金渡して好き勝手撮らせるより、ある程度コントロールして製作費など縛りを設けた方が面白い作品って生まれるんだよなぁ…。