
ジェラルド・バトラー主演×リック・ローマン・ウォー監督コンビが『エンド・オブ・ステイツ』と『カンダハル 突破せよ』の間に手掛けた令和の隕石映画『グリーンランド』を観る。
全世界でスマッシュヒットを記録し、まさかの続編も来年公開予定なこの作品。
ジェラルド・バトラーが主演でありながら『アルマゲドン』や『ディープ・インパクト』のように隕石を破壊して被害を防ぐといった展開には持っていかず、終始1家族のサバイバルにフォーカスしたという点でスティーヴン・スピルバーグの『宇宙戦争』とローランド・エメリッヒの『2012』の合いの子といった感じ。
避難対象者にスマホで通知が届いたりQRコードで認証するなど時代に則った描写には説得力があるし、開き直って隕石落下ショーを楽しむ人々が居るというのも妙にリアル。
お約束の略奪行為など極限状態であぶり出される人間の醜悪さと同時に、愛する人を救えないことを理解した上で職務に殉じる軍人たちの姿など善性を盛り込むバランス感覚も秀逸。
そんな感じで第二幕までは脚本がとてもよく出来ていて主人公一家の脱出劇がスリルたっぷりに描かれるのだが、三幕目以降は捻りの無い家族の再生ドラマとご都合主義展開に陥り失速。
目玉であるディザスターシーンも製作費の低さが露呈する粗いCGで見栄えが悪く、話のスケールと反比例して尻すぼみになってしまったのが残念だった。
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