いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

『エクスペンダブルズ ニューブラッド』(2023年) -★☆☆☆☆-

ポスター画像

批評家だけでなく観客からの評価も低く、第44回ゴールデンラズベリー賞7部門ノミネート・2部門受賞と散々だった『エクスペンダブルズ』シリーズ第4弾がサブスク入りしたので観る。

監督のスコット・ウォーは直近でジャッキー・チェンジョン・シナの共演作も手掛けており一見適任に思えるが、あちらの出来も本当に酷いもんだったのでそれを想定して挑んだら意外とマシだったというのが率直な感想。

無論これは「不良が野良猫にエサをあげているとめっちゃ良い人に見える現象」と同じで、冷静に考えればおよそストーリーと呼べるものが存在せず、頭数を揃える為だけに集められた俳優以外何一つ魅力がない。

そんな俳優陣も初期メンバーが1人また1人と降板し顔触れは明らかに過疎っており、新規参戦者も最近はアクション女優で売っているミーガン・フォックスや、ハリウッドでは完全にオモシロ枠なトニー・ジャー、多勢に無勢で不憫過ぎる悪役イコ・ウワイスなどで物足りず、目玉の「レジェンド枠」が事実上アンディ・ガルシアなのもアクション俳優夢の競演を謳う本作のテーマ的には明らかに役不足
(前作なんてメル・ギブソンウェズリー・スナイプスハリソン・フォードだよ?)

それならそれでアクション主体でやってくれれば良いのに、動けるイコ・ウワイスやトニー・ジャーに然したる見せ場を与えず、とある事情で半分隠居状態のスタローンに代わって既視感しかないステイサムのアクションを淡々と見せられて終わる不完全燃焼。

大人数で行動する意味が全くない作戦~唐突なピンチ~お粗末すぎる黒幕~見え見えなドンデン返しと脚本はAIに書かせた方がマシと思えるレベルだし、ひと昔前のゲームみたいな安っぽいCGや作り物感丸出しのセットなど、出演者のギャラで製作費を使い切った後の出涸らしで無理くり作ったような作品でした。