世の中的には『アバターWoW』公開日だけど、あそこまで大大大絶賛されると逆に足が遠退く天邪鬼ムーブを拗らせてロバート・ロドリゲスの悪ふざけ映画『マチェーテ・キルズ』を今更観る。
(映画ファンならロドリゲスとキャメロンは対極のようでいて『銃夢』の実写化でタッグを組んだオタク友達という共通点に気付いてくれるはず)
前作から続く従兄弟のダニー・トレホを輝かせよう企画その2。
内容や規模に比例しない豪華過ぎる出演者はメル・ギブソンやチャーリー・シーン、デミアン・ビチルに監督のお友達枠でアントニオ・バンデラス、役者としても近年才能を発揮しているレディー・ガガに加え、ジョニー・デップとの裁判に負けたアンバー・ハードや、Twitterの行く末を握るイーロン・マスクなどなど、時事ネタとしては今観る方が面白いかも?。
だがしかし冒頭から前作のメインキャラクターであるジェシカ・アルバを早々に退場させる続編失敗あるあるを発揮し、人命軽視を突き詰めた結果キャラが立つ前に登場人物は次々と死んでいくし、マチェーテのアクションも今回はインパクトが薄い。
メル・ギブソンのヴィランもスティーヴン・セガールの意外性に比べれば弱いし、何より『スターウォーズ』パロの伏線を回収するどころか丸投げした、あの結末は「ウソ予告」から始まったネタ作品とは言え、あまりにも締まりが無さ過ぎてガッカリだった。