いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

『コードギアス 復活のルルーシュ』(2019年) -★★★★★-

 

気付けば放送開始15周年を迎え、ソシャゲの配信も好調らしい『コードギアス』。
私の中でこの物語は『R2』で完結しており、その後の展開は前日譚の『亡国のアキト』を除いて追わずに来たのですが、この『復活のルルーシュ』だけは完全新作という事で前々から気になっておりました。

本作はテレビシリーズの続編ではなく、物語を再構築した劇場三部作『Ⅰ 興道』『Ⅱ 叛道』『Ⅲ 皇道』のつづきという位置づけですが、話の大筋は変わらないのでオリジナル版しか観ていなくてもそこまで混乱しないと思う。
(気になるようなら変更点だけ調べておけばOK)

全ての憎悪を一身に背負いゼロに討ち取られ命を落としたルルーシュ
それを安易に生き返らせるのはこれまでの物語を否定するようで正直嫌だったが、唯一にして最大の不満点だったC.C.との関係がより良い形に着地したので結果オーライ。

人気キャラが再集結し確執のあった面々の和解エピソードなど同窓会的な要素が多数用意されている反面、新キャラたちの扱いは総じて雑で、辛い境遇や過去を背負っているだけに、もう少し寄り添って欲しかったというのが率直な感想。

目玉のルルーシュ復活も予想以上にあっさりで、そっからはお約束のギアスを使った自殺命令や足場崩し、不確定要素に足元をすくわれ狼狽するワンクッションからの逆転劇など、意図した演出とはいえマンネリ感は否めない。

しかし映像クオリティは劇場作品の名に恥じない出来栄えで、全世界のルルC至上主義者が熱狂したに違いないニヤニヤが止まらないトゥルーエンドなラストシーンまで、シリーズファンが観たかったものを観せてくれる文句無しのファンムービーでした。