いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

NETFLIX版『バイオハザード』を一気観する。

監督のポール・W・S・アンダーソンが妻のミラ・ジョヴォヴィッチを格好良く見せるだけのプロモーションムービーに成り下がった旧映画版と、最近公開されて評価が散々だった新映画版とは別にNETFLIXで進行していた第3の実写企画の配信がようやく始まったので鑑賞。

ウィルス感染によって崩壊した世界と崩壊前の世界をスイッチしながら、ある姉妹とその父親に隠された秘密を少しずつ紐解いていくのだが、『ストレンジャー・シングス』や『ウォーキングデッド』にあやかって作りました勘が半端ない。
ラクーンシティ事件」や「リサ・トレヴァー」「オリジナルのウェスカーは火山で死んだ」といった原作要素も散りばめられているが、どれも申し訳程度でそれらを排除しても何の問題も無く、要するに「コレ「バイオハザード」じゃなくてもよくね?」というのが率直な感想。

まぁ原作ゲームも大概ブレまくってるし、国産のCG作品もアクション主体になってるから百歩譲ってそれは良いとしても、実写版『カウボーイビバップ』と同様に非黒人のキャラを黒人に挿げ替え、主要人物に同性のパートナーを宛がい、やたらとヴィーガンを強調する意識高い系に媚びたアレコレがいちいち鼻に付く。

特に原作ゲームでは白人だったアルバート・ウェスカーを黒人にしたのは何か必然性があっての事かと思ったら単なるポリコレアピールで失望を通り越して怒りが込み上げてきた。
逆だと「ホワイトウォッシュだ!!」と役者が降板するまで騒ぎ立てる癖に、奪う事には無頓着とか私に言わせれば同じ穴の狢でしかない。

中盤以降は謎のランス・レディック祭りで、真面目にやってるのに絵面は完全にギャグで「一体何を見せられているんだ?」と思うこと請け合い。
満を持して現れる原作ウェスカーのコスチュームにしても『ブレイド』(ウェズリー・スナイプス版)のコスプレにしか見えなくて草生え散らかしました。

午後ローと見紛う巨大クロコダイルが暴れ回り『ターミネーター2』のダイソンさんリスペクトをかます最終回は伏線を全部丸投げしたジャンプマンガもビックリな打ち切りEND。
バイオハザード』がどうこうじゃなくて脚本がとにかく雑で、序盤だけは良かったが現在と過去を行き来する構成が途中から怠くなり、振り返ると内容も同じ様な事を繰り返していただけと気付く。
特に匂わせるだけ匂わせてドヤ顔と罵り合いとチープなアクションで露骨に尺稼ぎする終盤は中身ゼロで本当に酷い。

これで「2ndシーズンが楽しみ~♪」とか支持を得られると思ってんなら我々もホント舐められたもんですわ…(-_-メ)