いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

宮内國郎・鷺巣詩郎 「シン・ウルトラマン音楽集 (初回限定盤)」(キングレコード)

トップガン マーヴェリック』と並居るアニメ映画に挟撃されつつも健闘を続ける『シン・ウルトラマン』の音楽集がようやくリリースされました。

初回限定盤はベータカプセルをあしらった収納BOXに「ウルトラQ テーマ音楽」のオリジナルスコアブックを同封。

ディスクはサブスクで2週間前に先行配信済みの劇中使用曲を纏めた「CDⅠ」と、本編未使用or別バージョンを収めた「CDⅡ」の2枚組。
全48曲の大ボリュームですが発売元の違いなど諸々の事情でテーマ曲「M八七」(米津玄師)は未収録なので要注意。

宮内國郎さんの原曲は『シン・ゴジラ』の伊福部楽曲同様、極力手を加えない形で使用されており、衝撃の「シン・ウルトラQ」で幕を開ける映画前半はそれらがメインで、「遊星から来た兄弟」~「侵略者を撃て」のオーケストラアレンジが炸裂するザラブ戦を境に後半は鷺巣さんの新規BGMへシフトしていく構成が興味深い。

往年の楽曲が過半数を占め鷺巣さんの影は『シン・ゴジラ』の時以上に薄れましたが、みんな大好きメフィラス戦で流れる「An Out of Body State」や、最終決戦に挑むウルトラマンを鼓舞するようなファンファーレで幕を開ける「Is Humanity to die?」など、要所要所で強く印象に残してくるのは流石というほかありません。

特に前者の「An Out of Body State」は特報映像でも使われた打楽器が主体の導入部から、シンフォニックなコーラスを経て、エレキバリバリのロック+打ち込みパートへと目まぐるしく変化する展開が本当に熱い‼︎。

これ、私の好きな楽曲です。

日常シーンには『エヴァ』や『シン・ゴシラ』からの楽曲流用もあったので、人類の叡智を結集しゼットン攻略方法を編み出す終盤、確実に「EM20」(ヤシマ作戦の曲)を持って来ると思いきや終ぞ流れず仕舞いで肩透かしをくらったのは私だけではないはず。

その辺りの裏話がブックレットに載るかと期待したのですが今回は楽曲解説が未掲載で謎は深まるばかり。
未使用トラックにも入ってないし、ホントなんで使わなかったのだろう?。