いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

2022年3月終了アニメあれこれ

「The Final Season」と銘打っておきながら「完結編は2023年放送」とか衝撃のぶっこみをしやがった『進撃の巨人』の放送から遡る事数時間前、同じく「FINAL詐欺」をかまし続けた『マギアレコード』の最終話が放送されたのですが、私は内容を半分以上忘却し話に全く付いて行けませんでした。
こういうストーリー性が強い作品で不定期放送するのは、せっかく上がったテンションが下がるし、何より物語を忘れるのでホント止めて欲しいですわ…(-_-メ)

前置きが長くなりましたが本題の3月に最終回を迎えたアニメ話。
「あれこれ」と書きつつ、通して観たのは『からかい上手の高木さん3』『その着せ替え人形は恋をする』『明日ちゃんのセーラー服』『プリンセスコネクト!Re:Dive Season2』『錆喰いビスコ』くらいで、後は気が向いたら飛び飛びで何作か視聴しておりました。

昔は謎の義務感で頑張ってチェックしていたけど、最近は話題作や良作と分かっていても肌に合わないと普通に切っていくミニマリストSTYLE。

続編物を除けば『その着せ替え人形は恋をする』『明日ちゃんのセーラー服』『錆喰いビスコ』が良くて、その辺り第一印象通りで自分でも驚いている。
(まぁ1話切りが多いので話数が進むにつれ盛り上がっていくタイプの作品は観れていないというのもありますが…)

f:id:otaku4160:20220116220829j:plain

『その着せ替え人形は恋をする』はサービスシーンとか、意味深カットなど、ギリギリの表現で攻め攻めなんだけど、手段が目的になっているエロ主体の愚作と違い、キャラクターの心情や細かな芝居などドラマ部分も丁寧に作られていて凄く良かった。

「お前ら絶対付き合ってるだろ!!」という距離感の五条くんと海夢ちゃんの攻守がコロコロ変わるイチャイチャをニヤニヤしながら楽しむタイプの作品で、そういう意味では『高木さん~』に近いかな?。
(海夢ちゃん以外のルートが見えないところを含め)

アニメ人気で原作コミックの売れ行きも好調と良い流れが出来ているので『かぐや様は告らせたい』みたくスタッフを変えず、原作を追い越さない程度のペース配分で二期~三期と作り続けて欲しと思います。

f:id:otaku4160:20220116220825p:plain

今期、視聴者の性癖を拗らせまくった『明日ちゃんのセーラー服』も最後までブレずに素晴らしかった。

女性中心のメインスタッフによって描かれる瑞々しい青春ドラマ、緻密に描かれるキャラクターの身体性、最後まで貫かれたフェティシズムの数々、「宗教画」と形容される一枚画の神々しさ、と、特筆すべき点は多いのですが、純粋にアニメーションとして美しかった。

惜しむらくは最終話のまとめ方を含め完成され過ぎていて、続編制作という流れにはなり難そうな点が少し残念かな?。

制作を担当した「Clover Works」は元々クオリティの高い作品を多く手掛けていましたが、今期『その着せ替え人形は恋をする』と『明日ちゃんのセーラー服』が共に素晴らしかったので私の中では「MAPPA」を抜いて今一番熱いアニメ制作会社筆頭に躍り出ました。

f:id:otaku4160:20220116220903j:plain

『ID:INVADED イド:インヴェイデッド』の作画スタッフ他、原作者の舞城王太郎さんや監督のあおきえいさんまで参加して「実質2期なんじゃね?」と思ってしまった『錆喰いビスコ』。

碇谷監督のインタビューによればスタッフは『イド』の現場で集めたとか、黒革知事役に津田健次郎さんをキャスティングしたのも同作の流れだとか、原作は全く別なのに因縁が深すぎやしませんかね?。

「ミロ」や「ビスコ」といった固有名詞が普通に出てくるのも珍しいのだけど、終盤はオマージュが過ぎてパロディアニメ(それこそ『銀魂』とか)みたくなっていたのが個人的にはちょっと残念。
AKIRA』のバイクスライドは定番だけど、『機動戦士ガンダム』の「V作戦マニュアル」は流石にやり過ぎだし、ラスボスの描写は完全に『風の谷のナウシカ』の巨神兵で、ここまで露骨な表現を原作ファンはどう感じるのだろうか?。

本作も総じてクオリティが高かったのですが、それ故にもう少し(イメージソースがあったとしても)オリジナリティを魅せて欲しかったというのが率直な感想です。