いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

『空の青さを知る人よ』(2019年) -★★★★☆-

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とらドラ!』『あの花』『ここさけ』に続く長井龍雪(監督)×岡田磨里(脚本)×田中将賀(キャラクターデザイン)トリオによる『空の青さを知る人よ』のアマプラでの配信期間が本日で終了するので滑り込み鑑賞。

同じ男の子に好意を抱いていた姉妹の前に、成長した「彼」と昔の姿のままの「彼」が現れた事から始まる摩訶不思議な三(四)角関係の物語。

完全オリジナル作品であり登場人物もそこそこ多いのだが、サブキャラ含め関係性がきちんと組み上げられているのが見事なら、誰もが抱いた「こんな大人になりたい!!」という夢と、ふと頭を過る「こんな大人になるはずじゃなかった」という後悔が、大人と少年の姿で描かれるのも象徴的で胸に刺さる。

キャスティングは当初「遂にこのチームも芸能人を起用したか…」と失望感が強かったが、蓋を開けて見れば全員むちゃくちゃ上手くて、特に吉沢亮くんは二つの年代の演じ分けが素晴らし過ぎて驚かされること請け合い。
(何気に大物演歌歌手役の松平健さんも地味にイイ味出してますww)

憧れや友情を描く青春ドラマであり、大人たちのもどかしい恋愛ドラマでもあるのだけど、私はそれ以上に固い絆で結ばれた姉妹愛に「ほろり」とさせられてしまった。

最後まで観て思ったけど、このお話って妹ちゃん視点で語られるお姉ちゃんの物語なのではないだろうか?。