いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

実写版『カウボーイビバップ』はやっぱり最悪だったという話。※当然ながらネタバレを含む

f:id:otaku4160:20211119194705j:plain

はい。という訳で、拷問のような苦痛に耐えながら10話観てやりました。
ええもう最悪でしたよ。ホント。

厳密に書くと1話~4話が控えめに言ってクソで、「ブラック・ドッグ・セレナーデ」を下敷きにした5話、「ブレイン・スクラッチ」が元ネタの6話、「スピーク・ライク・ア・チャイルド」な7話でかなり持ち直した(最初が酷かった分、感心すらした)のに、ラスト3話で直滑降のフリーフォールでゴミ箱行きって感じ。

概ねこの時に書いた通りで「賞金稼ぎ」は殺人を免除されている訳ではないのに、スパイク達がところかまわず人を殺しまくるのがホント最低。

会話が面白くないタランティーノ映画みたくお前ら喋ってないと死ぬの?ってレベルでグダグダ口ばっか動かして酷い下ネタでギャハハハ笑ったりするけどこっちはちっとも面白くないんですけど?。

クールでもスタイリッシュでもハードボイルドでもない、行間や背中で語らず絶え間なく寸劇と無価値な掛け合いと時々エログロを入れ込むのはもはや病気と言っていい。
アクションも本当にセンスが無く、ソードフィッシュでのドッグファイトや、宇宙空間での攻防など金が掛かるシーンはバッサリカット。
それならそれで少しは観れるレベルの格闘シーンやガンアクションをやってくれれば良いのに、それも皆無。
音楽の使い方もオリジナルの足元にも及ばず、菅野よう子さんの無駄遣いもいいところだ。

日本刀を構えると尺八の音が流れるのは『キルビル』だし、日本語の看板をねじ込むのは実写版『GHOST IN THE SHELL』のようで発想がとにかく貧相。
そういうのやりたいなら他所でやれ!!。

スパイクのレッド・ドラゴン時代は原作でもあまり掘り下げられてなくて、そこにスポットを当てようとしたのは良いが、何より許せないのは本作のヴィランでスパイクの宿敵であるビシャスがギャング映画によく居る親の七光りで才能もカリスマ性も無く、すぐキレて問題を起こす癖に自分は有能だと思い込んでいて、大声で相手を恫喝する独占欲だけはやたら強いただの三下DV小悪党にしやがった事で「お前らアニメのどこを観てこういうキャラ改変したんだ?」とぶん殴ってやりたくなること請け合い。

「女にチン毛を剃らせてる。電気シェーバーはダメだ。カミソリじゃなきゃな」とかドヤ顔で語らせたり、マジでケンカ売ってんだろ?。

極め付けがジュリアがラストでいきなりアバズレクソビッチ化して、自分勝手な言い分ベラベラと吐き捨てた挙句スパイクを撃ちやがるもんだから
「俺の方がこのクソ改変したスタッフどもを纏めて撃ち殺してやりたいわ!!!!」
と本気で怒鳴り散らしたくなりました。

「堕天使たちのバラッド」に人質のガキ(ジェットの子供)をねじ込む改変も信じられないし、要所要所で家族愛の押し売りとかいい加減お寒いんだよ!!。

ようやく悪夢から解放されると思ったら、止めとばかりに戦慄の「実写エド」で神経を逆なでしやがって、これで喜ばれると思っているなら、割と本気で脳神経科に見てもらって、そのまま隔離されて二度と実写化とか手をださないで頂きたいですね。

比較的実写化と相性が良かったはずの『カウボーイビバップ』でコレだから、撮影が始まっている『ワンピース』は、さぞや素晴らしい作品になるんでしょうネー。

原作者に推奨コメント書かせたり、人柱にオリジナルスタッフの名前をクレジットしないと、実写化出来ない連中は信用に足らないことをいい加減、世間も気付くべきでしょう。

今回吹き替えを担当したオリジナルキャストの皆さんも頑張って宣伝していますが、内心「こんなんビバップじゃない」と思っているに違いありません。
あんな真面目に格好良くビシャスを演じていた若本規夫さんも、こんなケツアゴ小悪党ならと何時もの「ぶるぅああああ!!」な巻き舌演技になっていて、それが答えでしょう。

素晴らしい原作を汚した実写版スタッフ共に最上級のfuck you!!!!を。

f:id:otaku4160:20211121230614j:plain

ちなみにSNS上では工作員っぽい連中が本作を称賛していて本当にムカつくので、それなりに信用のある世界的レビューサイト「ロッテントマト」の評価を貼っておく。

f:id:otaku4160:20211121230611j:plain

オリジナル(なぜかキービジュアルがエドだけど)の評価はこれね。