座長の佐藤健くんやアクション監督の谷垣健治さんの奮闘により、少年マンガの実写化作品としては異例の成功を収めた『るろうに剣心』。
「京都編」まで来たら行かないわけにはいかない「人誅編」をベースにした(「北海道編」に手を出さなければ)シリーズ完結編。
最終章は2部作だが「The Beginning」の方は「過去編(追憶編)」なので、「The Final」のみで縁との対決まで描かなければならない為、展開はかなりダイジェスト感が強い。
ただのヤク中の集いみたくなった「六人の同士」は「十本刀」以上に扱いが雑で、番神や外印を1作目に出してしまったのだから、ここは省略しても良かったのではないか?。
レギュラ―キャラに関しても左之助は賑やかし要員だし、蒼紫は途中離脱するし、斎藤は警官隊引き連れてるだけで、前作ほどの見せ場無し。
宗次郎を再登場させ剣心と共闘させる改変はファンサービスとしては良かったが、他の部分とのバランスを考えると手放しで評価できないし、演出もところどころ過剰で安っぽいのも気になってしまった。
しかしアクションに関してはチャンバラ活劇の最高峰であり、「虎伏絶刀勢」が無かったのは残念だが、クライマックスの一騎打ちは演じる2人の身体能力の高さも相まって凄まじいの一言。
10年近く剣心を演じて来た佐藤健くんは言うに及ばず、それに肉薄する新田真剣佑くんの雪代縁の嵌りっぷりも素晴らしかった。
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