いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

2021年9月終了アニメあれこれ。

ターゲットが細分化され過ぎて熱中できる作品がめっきり減った今日この頃。
『マギレコ』が最終回直前特番を組んでおきながら終わらず、オリンピック編成で『ラブライブ』も継続なら、『ジャヒー様』や『アクアトープ』は2クールと書く事が無い私です。

飛び飛びでタイミングが合えば観る程度で、見逃しても配信サービスでカバーできると思いつつ、そこまでして回収したい作品もなく、通してチェックしたのはほんの数作。
そんな訳で「あれこれ」と書きつつ触れるのは『NIGHT HEAD 2041』のみ。

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原作はカルト的な人気を誇った実写ドラマで、アニメ化は2006年の『GENESIS』に続いて2度目なのですが、今回はイケメンキャラがディストピア的な近未来の日本で超能力バトルをする、どこにでもある普通のSFアニメになっていて「これを『NIGHT HEAD』としてやる必要があったのか?」と思わずにはいられません。

そもそも原作は低予算故のアングラ感と蓜島邦明さんの劇判が相まって一種独特な世界観を構築し、それが魅力になっていたのに、幾ら場面や展開をなぞっても、そうした要素が全てオミットされていては本末転倒ではないのだろうか?。
(同じ飯田譲二さん案件のアニメなら『Sci-Fi HARRY』がビジュアル的には一番それっぽかった)

しかも今回キャラはCG表現なのかと思いきや、主要キャラ以外はモデリングをケチって手描きにするもんだから画面がチグハグで統一感ゼロ。
サンジゲン」が担当した『D4DJ』も生徒などのモブは同じ顔だったが、少なくとも『シドニアの騎士』や『亜人』の「ポリゴン・ピクチュアズ」はきちんと作っているのだから、それが出来ないなら素直に手描きでやるべきだったと思わずにはいられない。

psycho-pass』ほどディストピアな世界観の作り込みも無くテーマやオチも弱い。
アニメに限った話ではないが、過去の名作をこういう形で上塗りしていくのは、哀しくなるので本当に止めてほしいものです…。