前作から17年のブランクに「ボーイズ」を名乗るには年を取り過ぎた主演の2人。
止めのマイケル・ベイ降板から無名監督の起用と不安要素しかなかったにも関わらず、大方の予想に反し大成功を収めた『バッドボーイズ』シリーズ第3弾がアマプラに加わったので鑑賞。
前記の「ボーイズ」ネタだったり、若手にロートル扱いされたり、マーカスに孫が出来たり、これまで語られなかったマイクの過去が思わぬ形で物語に関わってくるなど、シリーズの歴史や時間経過をきっちり反映しつつ新しい要素を盛り込んで手堅く纏めた脚本がお見事。
人種差別や死者冒涜、容姿弄りなどセンシティブなネタをゴリゴリに盛り込んでやりたい放題だった前作からあらゆる面でスケールダウンした感は否めないが、適度な下ネタとほどほどのアクション、それでいて「お約束カット」は確り踏襲するなど、良い意味で1作目に先祖返りしており、大作予算じゃないから中国媚びが無いのもGood。
悪乗りが酷いマイケル・ベイが続投したらこうはならなかっただろうし監督交代の賭けは大成功。
(※ちなみに当人は本編にちゃっかりカメオ出演していたりする)
守銭奴のハリウッドらしく早くも続編の話が出ているそうだが、次にまた上手く行く保証は無いんだよなぁ…。