いまここにあるもの

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『ファイナル・スコア』(2018年) -☆☆☆☆☆-

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『アーミー・オブ・ザ・デッド』が微妙だったので口直しに同じデイヴ・バウティスタ主演で、そこそこ評判の良い『ファイナル・スコア』を鑑賞。

ダイ・ハード』の焼き増しと揶揄されているが、それはドウェイン・ジョンソンの『スカイスクレイパー』の方であって、これは80年代後期~90年代前半に量産されたアクション映画の「お約束」詰め合わせ映画。

主人公の愉快な相棒が黒人からアラブ系の青年になっている点を除けば別段目新しい要素も無く、ストーリーも平々凡々な愛すべき午後ロー向け作品。

序盤はまだ観れるのだが中判以降は本当に無茶苦茶で、通路でドンパチしようが、バイクで暴走しようが、スタジアム上空をヘリが低空飛行しようが観客は全く意に介さないのだから笑ってしまう。
それでいてアラブ系の青年が発した一言でパニックに陥るなど、これはシリアスを装ったギャグか風刺映画なのだろうか?。

極め付けが、個人情報もクソもない監視カメラで覗かれ放題のトイレで「起爆装置が無い!!」とか言って、主人公がとんでもない方法でC4を起爆させるのだが、このあまりにもバカバカしいシークエンスは是非ともご自身の目で確かめて頂きたい。

小遣い稼ぎに出演したとしか思えない省エネ案山子演技のピアース・ブロスナンも大概だが、デイヴ・バウティスタも終始どん臭く、本職であるにも関わらず格闘シーン全般も盛り上がりに欠けるうえ、一番の強敵が眉無しヤンキー女と最後まで締まりのない作品でした。