いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

『アーミー・オブ・ザ・デッド』(2021年) -★☆☆☆☆-

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本来であれば『閃光のハサウェイ』を観に行くはずがドタキャンされ沈んでいたら、身内の不幸で『ジャスティス・リーグ』を途中降板し一線を退いていたザック・スナイダーの監督復帰作『アーミー・オブ・ザ・デッド』がネトフリに来たので鑑賞。

初心に立ち返りデビュー作である『ドーン・オブ・ザ・デッド』と同じ題材でカムバックしたのは象徴的で、同作の「走るゾンビ」に続いて今回は「組織化されたゾンビ」という新機軸を打ち出しているのだが、それ自体は『アイ・アム・レジェンド』で似たような事をやっていたし、英雄的行動を讃えられながらも報われなかった者たちが一攫千金を目論むのは『トリプル・フロンティア』で、核攻撃が迫る都市からの脱出は『バイオハザード』だったりする。

そんな訳でさほど目新しさはなく、ザック・スナイダーのビジュアルセンスも序盤を除いて不発気味。
加えて、弾薬は豊富なのに噛んでくださいと言わんばかりに素肌丸出しな服装とか、動物にも感染するのにゾンビの死肉を貪ったカラスなんかはあのバリケードで防げるのかとか、封じ込めに成功したという割りに出入り自由なガバガバの警備体制とか、電動ノコギリ使って鉄格子じゃなくコンクリの壁に穴を開ける謎判断とか、ゾンビ祭りの真っただ中で生存者をピンポイントで見つけ出す登場人物のエスパーっぷりとか、素人の小娘が百発百中でヘッドショットを決める所とか、続編の為に世紀の大脱出を決める蛇足過ぎるエピローグなどなど、ツッコミどころの多さには首を捻るばかり。

知識や感情を持ったゾンビにしたって前記の『アイ・アム・レジェンド』ほど彼等の存在に寄り添う事もなければ、強盗映画特有のカタルシスもない。
監督が娘さんを亡くしたことが影響しているのかもしれないがゾンビ映画の裏テーマである社会風刺より家族愛を強く押し付けてくる脚本も終始鼻についてしまった。

ドウェイン・ジョンソンジョン・シナと同じく近年ハリウッドでの活躍が目覚ましい格闘家上がりのデイヴ・バウティスタもリーダーとは名ばかりの私情に流された軽率な判断や、いざという時の行動の遅さは見ていてストレスが溜まる一方。
ぶっちゃけ最初に犠牲になったパリピカップルの片割れの方がガッツがあったように感じるのは私だけだろうか?。