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カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

『エンド・オブ・ステイツ』(2019年) -☆☆☆☆☆-

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ジェラルド・バトラーの当たり役となった「エンド・オブ・シリーズ」の三作目がネトフリに来たので鑑賞。
これまで幾度となく大統領の危機を救って来た凄腕警護官マイク・バニングが国家反逆罪の濡れ衣を着せられるという筋書きなのだが、あまりに稚拙かつ時代錯誤な脚本に開いた口が塞がらない。

まず将来を約束された人間がどうして大統領を暗殺するリスクを冒す必要があるのか?。
何故「私が犯人です!」と宣言するような証拠を山ほど残している事にFBIは疑問を抱かないのか?。
どうして強力な兵器を有する仲間が居ると目される超危険人物をたった2台のパトカーでひと気のないルートを「襲撃してくれ」と言わんばかりに護送するのか?。
疑問に次ぐ疑問の連続で本当にこの作品には敵も味方も揃いも揃ってバカしかいない。

体よく逃げた主人公に反撃を喰らって次々と部下を殺されて行く黒幕にしたって最初に使ったドローン爆弾で攻撃しない理由が見当たらないし、妻子に魔の手が伸びるシーンでは都合よく自宅を包囲していたマスゴミが綺麗サッパリ消え失せるなど、全くもって辻褄が合わない。

真犯人の正体も目的もメッセージ性もチープで、それならそれでアクションシーンに全振りしてくれれば良いのにクライマックスのドンパチも三流以下。
こんなのが大ヒットするステイツは確かにエンドしている。

本作で唯一面白かったのはボンバーマンな親父の活躍するシーンだけで他は観る価値無し。
つうか前作まで大統領だったアーロン・エッカートはどこに行った?。

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