いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

『ヘルボーイ』(2019年) -★☆☆☆☆-

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賞が取れるガチオタことギレルモ・デル・トロが監督し好評を博した前2作からスタッフ・キャストを総入れ替えしてリブートしたにも関わらず全ての面で不評だった『ヘルボーイ』がアマプラに来たので鑑賞。

原作ファンに言わせればデル・トロ版もイメージにそぐわない点が多々あったのだそうだが、監督の美的センスとユーモアに彩られた世界観や特殊メイクをしても顔面力が衰えないロン・パールマンの起用など個性が爆発していたあちらさんに対し、今回のリブート版は凄まじいゴア表現以外は印象に残らない微妙な出来栄え。
(ちなみに、どちらの作品にも原作者のマイク・ミニョーラは参加している)

肝心のヴィランにしたって旦那のポール・W・S・アンダーソンが撮らないとパッとしないミラ・ジョヴォヴィッチなもんで、態度以外に何がどう凄い魔女なのかちっとも伝わってこないし、そもそも豚の怪物一匹に破られる封印からしてアホ臭く、ピンチになったヒロインがあっという間に治癒する手抜き展開など開いた口が塞がらない。

CG臭さ全開でイマイチ盛り上がらないアクションを含め「どこにでもあるダークヒーロー映画の大量生産品」といった感じで、わざわざリブートする意義が全く感じられない作品でした。


それにしても子供を鍋で煮込んだり、巨人が人間を踊り食いしたり、生きたまま生皮剥いだり、串刺しにしたり、股を割いたり、これがR-15で済むなら『ヘルシング』や『ベルセルク』もワンチャン実写化可能なのではないだろうか?。