コウとナズナのドキドキ夜の上野デート編!!…と思わせて、まさかのシリアス展開にシフトしてきた、本編では殺伐としている探偵さんがご満悦な表情で表紙を飾る『よふかしのうた』第6巻。
ヴァンパイアハンター鶯アンコによって明らかになる吸血鬼の弱点。
それは【ニンニク】でも【十字架】でもなく【思い入れのある人間時代の私物】だった。
弱点を握られるのを防ぐため自身の過去と向き合う事となったナズナは物置で見つけた古い診察券からコウと共にとある病院を訪ね、そこで思い掛けない人物と遭遇する。
「同族同士でも過去を語らないのは無意識に弱点を知られないようにしていた」とか、
「吸血鬼化は生まれ変わるようなもので人間時代の記憶は徐々に失われて行く」など、
彼等の生態にきちんと理由付けがされていたり、アンコの探偵職が弱点を探る上で都合が良いなど伏線の張り方が巧みで驚かされる。
吸血鬼の中でもイレギュラーな行動をとる星見キク。
そんなキクにただならぬ殺意を向けるアンコ。
そして人間時代のナズナを知るカブラは彼女を吸血鬼にした張本人なのか?。
次巻は真相に迫る「過去編」とも言える内容になりそうですが、これって今からハンカチ用意しておいた方が良い奴ですかね?。
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