いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

2020年12月終了アニメあれこれ。

自分の事しか考えない一部の国とその傀儡の所為で世界中が迷惑を被った2020年最後を飾ったアニメあれこれ。

通してチェックしたのは『魔王城でおやすみ』『GREAT PRETENDER』『ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN』『アクダマドライブ』『アサルトリリィ BOUQUET』『安達としまむら』『ご注文はうさぎですか? BLOOM』『ラブライブ! 虹ヶ咲学園スクール同好会』『戦翼のシグルドリーヴァ』『神様になった日』『魔法科高校の劣等生 来訪者編』『無能なナナ』『おちこぼれフルーツタルト』あたり。

続編ありきな終わり方で作品としての総括は出来ないのですが『無能なナナ』を観ていて藤原啓治さんの声が聞こえてきた時は本当にビックリしました。
ペルソナ5』の松来未祐さんもそうでしたが、もう聞けないと思った声優さんの演技をまた耳にするのは嬉しい反面、喪失感も蘇るので複雑な気持ちにさせられます…。

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ネトフリ先行で配信されていた『GREAT PRETENDER』。
善良な人々を騙して私腹を肥やす悪党どもから大金を掠め取る正義の詐欺師集団の活躍を聊か現実離れした強引なご都合展開でもって描いた訳ですが、この辺りは目くじら立てるのではなく『水戸黄門』みたく「お約束」として咀嚼するのが正解なのかな?。

最終話の「ビル丸ごと無人島に建てちゃいました(てへぺろ)」は「んなアホなっ!!」って感じで流石にどうかと思ったけど、これまで騙した悪党たちが恨みつらみ関係なく面白い話だからと協力したり、エダマメのお母さんも旦那の無実を知っていたり、極めつけが撃たれて海に沈んだドロシーまでちゃっかり生きているなど、徹底してアンハッピーにしない作りはある意味新鮮でした。

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『アクダマドライブ』は『ダンガンロンパ』のスタッフが手掛けただけあって、ディストピアな日本を舞台に展開する先の読めない毒っけの強い物語が個人的にかなりツボでした。

罪名や職業など「普通名詞」でしか呼ばれないのにキャラが立ちまくったクセしかない登場人物も大変魅力的で、若手からベテランまで揃った幅広いキャストによる演技のアンサンブルもGood。
大塚明夫さんの師匠とかイケオジ過ぎて途中退場が本当に辛かった。

ボス役の榊原良子さんのインパクトや、倫理観が吹っ飛んだ人が殺されまくる展開(特に市民が暴動を起こして執行対象になる件)なんかは、かなり『PSYCHO-PASS』で、またしても白髪で白い衣装を身に纏い人を殺めまくる櫻井孝宏さんの槙島聖護とは正反対の狂った「殺人鬼」の演技も凄まじいの一言。

序盤の定石外しからすると「カントウ」の惨状を含む終盤の種明かしは既視感が強かったけど、綺麗にみんなお亡くなりになって僅かな希望だけが残される結末も余韻があって個人的には気に入っております。

何気に「詐欺師/一般人」がネットの書き込みや自分が処刑課に殺される映像をリークした事で社会を混乱に陥れ、誰よりも人々を死傷させているのが象徴的で、兄妹を必死で守ろうとする善性や天使のような死に様に反した「咎」が現実社会に対するアンチテーゼのように描かれている点にも唸らされました。

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偉大な先輩方の手前、どうやっても批判されそうだった『ラブライブ! 虹ヶ咲学園スクール同好会』は、変に過去作を絡めず独立した作風にした事で一見さんも入り易く、そこまでシリーズを追って来なかった私もすんなり楽しむ事ができました。

CG技術の進歩が目覚ましい素晴らしいMVをパッケージングした9人分の個人エピソードはどれも魅力的かつ良曲揃いで甲乙つけがたいのですが、どの話でも必ず弄られる「かすかす」のコメディリリーフっぷりは頭1つ抜きん出たものがあった気がします。

昨今のトレンドである「男のいない世界」において、天然ジゴロ過ぎる侑の立ち位置は完全にギャルゲ―の主人公であり、終盤の歩夢とのアレなんてもう完全にルートイベントなんだけど、歌って踊らないある意味Pポジションな彼女が自分の夢と向き合う成長物語としても綺麗に纏まっておりました。

 
ところで、この世界の『ガンダムUC』はバナージも女の子だったりするんですかね?。
ほらだってユニコーンガンダム立像はある訳だし、女バナージと女リディがミネバを奪い合う百合百合しいガンダムとか、ちょっと観てみたいですわww。

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麻枝准さん×P.A.WORKS三度のコラボとなった『神様になった日』。

前作『Charlotte(シャーロット)』は後半のツッコミ所が多過ぎて全く心に響かなかったのですが、某錬金術師みたいな謎アクションをするハッカーや、量子コンピュータが確保した割に変化しない世界など、思うところは間々あるものの完走する事が出来ました。

外す時は外すP.A.WORKSですが今回は良い部分が出ていて映像面のクオリティは高かったし、登場人物も魅力的に描かれていて良かったと思う反面、特番組んでまでアピールするほど革新的な作品だったかと言われれば甚だ疑問。

ギャグ成分過多で映画パロ盛り盛りの前半は正直ちょっと空回ってたし、伊座並母のエピソードなんかは真面目に考えると痛いし、ラスト3話の介護話は陽太が大学生だからしょうがないにしてもアレだけ注意されてるのにいちいち声を荒げるのがウザくて、これまで世話をしていたあの女性の心情を考えると、ひなを掻っ攫って行く展開には感動よりも怒りを覚えてしまった。

そこから自主制作映画の再撮影~完成という流れも流石に詰め込み過ぎで、2クールにするかもう少し要素を整理し個々の心情を丁寧にすくい上げて欲しかったというのが率直な感想です。