COVID-19禍で露わになった文明人の醜悪さと、アメリカ内部のゴタゴタから無性に『ダークナイト』が観たくなり気付けばエンドクレジットだった私です。
多様性を認めろと強要する癖に、自分が気に食わない物を叩く為に「青少年に悪影響だ」「人種差別だ」「文化盗用だ」「女性軽視だ」「性的搾取だ」などとこじ付け、あたかも自分たちの側に正義があるように嘯く差別主義者どもが蔓延る今の世界は、囚人と市民が互いに起爆スイッチを押さず「高潔な精神」をジョーカーに示したゴッサム・シティより、よっぽど狂っているように見える。
名作というのは時を経て更に物語の真実味が増して行くものですが『ダークナイト』もまさにそれだなと今肌で感じております。
それにしても本作の日本語吹き替え版。
バットマン/ブルース・ウェイン役の檀臣幸さんも、ジョーカー役の藤原啓治さんも、アルフレッド役の小川真司さんも、ゴードン役の納谷六朗さんも亡くなってしまって悲しいなぁ…。
前にも書いたけど藤原啓治さんのジョーカーは当時酷く叩かれたけど私は原語版と同じくらい大好きです。