いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

『ヴェノム』(2018年) -★☆☆☆☆-

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最近のアメコミ映画はどれもこれも「○○ユニバース」ばっかで『ジョーカー』みたいな単独作や『デッドプール』のような異端児しか見る気にならんのですが、るろうに剣心の八ツ目無名異や血界戦線のドグ・ハマー&デルドロ・ブローディの元ネタとして知られる『ヴェノム』がネトフリに来たので、本編時間も短いしなんとなく鑑賞。

「最も残虐な悪」というキャッチコピーや、禍々しいポスター&予告で恐ろしさを煽っているものの、蓋を開けて見れば「悪ぶってるけど根はイイ奴でした」という大作映画特有の過大広告&生温さ。
食人シーンも誤魔化しまくってんだけど、これでマジグロ注意な実写版『進撃の巨人』と同じ「PG-12指定」とかどう考えたって可笑しいだろ…(;一_一)

嵌り役と言えば嵌り役なトム・ハーディ演じる「凄腕記者」の主人公が何の裏付けもなく権力者に突撃取材してクビになる導入部のお粗末さからして作品の知能指数はお察し。
世界的にヒットしたようですがストーリーもアクションもオチも何から何まで平々凡々で、クライマックスは例によってCGのキャラクターがCGのセットの中で殴り合う実写とは名ばかりなカートゥーンで評価が思わしくないのも大いに納得。

「人間なんて食糧だぜ!。ヒャッハー!!」と悪びれながら、最終的に博愛精神全開で主人公や地球を守ってくれるヴェノムくんのツンデレっぷりに萌えるだけの作品でした。

ちなみに吹き替えだとヴェノム役が中村獅童さんなんだけど完全に『デスノート』のリュークのノリで笑いました。
ヒロインも最初の方にちょっぴり違和感があっただけで普通にプロの方だと思っていたら中川翔子さんでビックリ。
歌も歌えて絵も上手くて声の演技も出来るとか本当にハイスペックだわ。