『ワイルド・スピード SKY MISSION』や『アクアマン』などブロックバスター映画でも成功を収めたジェームズ・ワンと一緒に『SAW』を作ったリー・ワネルが監督・脚本を手掛けスマッシュヒットを記録した『アップグレード』がアマプラに来たので鑑賞。
目の前で妻を殺され、自身も半身不随にされた男が、最新のAIモジュールを体に埋め込み復讐に立ち上がる。
1人また1人と容疑者を血祭に上げ真犯人へと近付いて行くのだが、そこには思いもよらない真実が隠されていた!?。
基本構造はリベンジムービーなのだが、人間と機械の「一"身"同体」の変則バディムービーといった趣きも有りつつ、最終的にアメリカ人のAI恐怖症を反映した物語へと帰結する世にも奇妙な近未来SF。
あまり言うとネタバレになりますが「さすが『SAW』の脚本家!!」といった感じの結末で、仇を討ってスカッとする作品を求めて鑑賞するとガッカリするので要注意。
それにしてもリー・ワネル。
ストーリーテリングの巧みさもさることながら、AIに体を明け渡す事で驚異的な戦闘能力を発揮するアクションシーンをロボットダンス的な動きと、それに連動したトリッキーなカメラワークで魅せる演出センスが素晴らしい。
日本公開未定の最新作『透明人間』も向こうで絶賛されているし相方に続いて次代のヒットメーカーになりそうな予感?。