「尺が短い映画をサクッと観よう!」という事で2011年の同名フランス映画をジェイミー・フォックスとミシェル・モナハン共演でリメイクした『スリープレス・ナイト』を鑑賞。
悪徳警官の主人公が盗んだヤクの持ち主が実はカジノオーナーの物で息子を人質に取られ今すぐ返すよう脅されたんで慌てて持っていったら目を離した隙にそれを内務調査官に押さえられてしまい、更にそのヤクは武闘派マフィアに渡す筈の物でそっちからも突き上げをくらう事になるんだけど、実は主人公は悪徳警官じゃなくて組織内の密告者を探る潜入捜査官でしたという絡まった糸みたく設定がゴチャゴチャにこんがらがった作品。
話はほぼカジノの中で展開するんだけど、あれだけ監視カメラがあるのに誰も見つけられない、騒いでも客や警備員がやってこない、終いには周囲に警官が集まってるのに銃をバンバンぶっ放して駆け付けるのは奥さんだけという謎。
そもそも登場人物が一人残らず「うっかりさん」で、大切なブツを奪われるカジノオーナーとマフィアと主人公も大概だが、ポーカーフェイスが出来ない所為で死にかける内務調査官とか、きちんと止めを刺さない内通者など、途中からこれはシリアスなギャグなのではないか?と思ってしまった。
スタッフロールを除けば本編は1時間半しかないのに三歩進んで二歩下がる堂々巡りが延々続いてただただ退屈でした。