いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

『ポーラー 狙われた暗殺者』(2019年) -☆☆☆☆☆-

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引き続きネトフリ作品月間。
今回は『デス・ストランディング』で間違いなくファンが増えたマッツ・ミケルセン主演の『ポーラー 狙われた暗殺者』を鑑賞。

組織が定年を迎えるお抱えの殺し屋への退職金支払いを渋り、あまつさえ殺してそれを着服しようとして報復を喰らう「怒らせた相手が悪かった系映画」のロジックで作られた1本。
原作が同名WEBコミックとの事で極彩色な色使い、過剰なまでのエログロ描写と徹頭徹尾マンガなノリである。

本作の難点は何を置いても内容に反して無駄に長いその尺。
主人公とお隣さんの交流はプラトニックで味があるし後々意味を成してくるから良いとして、主人公が「どうする?アイフル~」した犬を誤って撃ち殺す件とか殺し屋集団が無関係な人間を殺しまくる珍道中なんかを1時間掛けてやる意味あるか?。

悪趣味な拷問をダラダラやってようやく主人公がブチ切れる頃にはこっちはすっかり冷めきってるし、人命軽視で散々やっておいて最後に急に贖罪の話をぶち込むのも「何を今更」って感じで開いた口が塞がらない。
そこからあの落とし所に持っていくセンスも原作通りなのか知らんがあまりに理解不能

殺りまくりな上にヤリまくりで、ナニは見えないけど『イースタン・プロミス』のヴィゴ・モーテンセンばりの全裸アクションを披露したマッツ・ミケルセンのワイルドな姿は好きな人にはいいかもだけど、相対する殺し屋集団もそのボスもキャラが濃い割に雑魚すぎて何とも歯応えの無い作品でした。