アニメーターを経て現在はイラストレーターとして活躍する、いのまたむつみさんの画業40周年記念画集が発売されたので購入した私です。
ここ最近、この手の本が凄まじい勢いで増えていてヤバい…(汗)。
これまで多くの画集が発刊されていますが、今回はタイトル通りデビューから今日に至るまでの活動を総括したベスト・オブ・ベスト。
既刊と重複するイラストが多く古参ファンは物足りなく感じるかもしれませんが、それらを所有していない新規ファンにはお得感がかなり高い一冊。
収録イラストは若い世代に一番知名度が高いであろう『テイルズシリーズ』がトップを飾っていますが、そこまで多くのページは割かれていないので、それを目当てに買うのはお勧めしません。
一方『幻夢戦記レダ』は初期代表作ということもあって充実しており、アニメ関連ではその後の『サイバーフォーミュラ』『ブレンパワード』と続く。
個人的に直近の『セイクリッドセブン』のイラストが2点だけで残念だったのですが、キャラ原案での参加だからパッケージイラストなどは依頼されなかったのかな?。
後半は小説関連の表紙や挿絵、過去画集のオリジナルイラスト、ゲスト的な単発仕事に加え、巻末に季刊エス掲載分と今回描き下ろされた表紙イラストのメイキングを掲載。
いのまたさんのようにアナログ塗りを貫く人は業界内でも少数派となりつつありますが、デジタル全盛の時代だからこそ、その淡く優しい色彩に私は強く惹かれます。